1.1 太陽光入力電圧はいくつですか?

  • 1. 450V以下、600V以下の2つのモードがあります。
  • 2. 電圧は開放電圧、パネル温度特性を含めた一番高い電圧で判定します。
  • 3. 450V以下 自立運転出力は単相3線式101V/202Vになります。
  • 4. 600V以下 自立運転出力は単相2線式101V or 202Vになります。
    600V以下のとき単相3線式101V/202V出力には指定全負荷トランスが必要です。

1.2 接続できるパネルの種類は?


一般流通の多くのパネルに対応します。トランスレスパワコンになるため、PID対策がされたいないパネルはPIDリスクが上がるため、推奨しません。

パネルがPID対策品かはパネルメーカー様へご確認ください。


1.3 パネルは何枚まで接続できますか?


専用の計算ツールにより確認できます。接続枚数ツールの提供は商流経由または弊社までお問い合わせください。


1.4 SUN2000とSUN5000の違いは?

  • 1. フルオプティマイザ対応型がSUN5000です。
  • 2. MERC-600W-PA0はSUN5000のパワーコンディショナのみに対応します。

1.5 ブレーカーの推奨仕様は?

  • 1. 連系ブレーカー ELCB 3P3E or中性線欠相保護機能付き3P2E 
    40A 感度電流100mA
  • 2. 自立ブレーカー MCCB 40A

1.6 PCS、蓄電池の再起動方法は?


停止手順は以下の通りです。

  • 1. パワーコンディショナが接続されているブレーカーをオフにする
  • 2. パワーコンディショナのDCスイッチをオフにする
  • 3. 蓄電池のDCスイッチをオフにする

※残留電荷が残っている可能性があるため、停止後も5分間は充電部分に触れないでください。


運転開始手順は以下の通りです。

  • 1. パワーコンディショナが接続されているブレーカーをオンにする
  • 2. パワーコンディショナのDCスイッチをオンにする
  • 3. 蓄電池のDCスイッチをオンにする

1.7 パワコンの発電量が低いです。

  • 1. DCケーブルとACケーブルの接続が正常であるかどうかを確認します。
  • 2. アプリで障害アラームが発生しているかどうかを確認します。
  • 3. アプリで電力制限が有効になっているかどうかを確認します。
  • 4. PVモジュールが日陰になっていないか、あるいは汚れていないかを確認します。

1.8 PVパワコンは接地する必要がありますか?


PVパワコンは、筐体の接地端子を介して常時しっかりと接地する必要があります。接地の信頼性が低いと、パワコンの停止や誤作動、さらには人身傷害を引き起こす恐れがあります。


1.9 パスワードのリセット

  • • 手順1 SUN2000がAC電源とDC電源に同時に接続されていることを確認します。インジケータが緑色で点灯しているか、3分間以上の、長い間隔で点滅ます。
  • • 手順2 4分以内に以下の操作を実行します。

    1. ACスイッチをオフにし、SUN2000の下部にあるDCスイッチをOFFに設定します。SUN2000がバッテリーに接続されている場合は、バッテリースイッチをオフにします。SUN2000パネルのすべてのLEDインジケータが消灯するまで待ちます。

    2. ACスイッチをオンにし、DCスイッチをONにして、約90秒間待ちます。インジケータがゆっくりと緑色で点滅していることを確認します。

    3. ACスイッチをオフにし、DCスイッチをOFFにします。SUN2000パネルのすべてのLEDインジケータが消灯するまで待ちます。

    4. ACスイッチをオンにし、DCスイッチをONに設定します。太陽光パワコンパネルのすべてのインジケータが点滅し、30秒後に消灯するまで待ちます。
  • • 手順3 10分以内にパスワードをリセットします(10分以内に操作が行われない場合、すべてのパワコンパラメータは変更されません)。

    1. インジケータが長い間隔で緑色に点滅するまで待ちます。

    2. SUN2000側面のラベルから初期WLANホットスポット名(SSID)と初期パスワード(PSW)を確認し、アプリに接続します。

    3. ログイン画面で、新しいログインパスワードを設定し、アプリにログインします。

    図 A-1 パスワードの設定

  • • 手順4 ルーターと管理システムのパラメータを設定して、遠隔での管理を実行します。

    # ルーターパラメータの設定

    - FusionSolar Appにログインし、[Device Commissioning] > [Settings] > [Communication configuration] > [Router connection settings]を選択し、ルーターのパラメータを設定します。

    図 A-2 ルーターパラメータの設定



    # 管理システムパラメータの設定

    - FusionSolar Appにログインし、[Device Commissioning] > [Settings] > [Communication configuration] > [Management System Configuration]を選択し、管理システムパラメータを設定します。

    図 A-3 管理システムパラメータの設定



    # (オプション)WLANパスワードのリセット

    - FusionSolar Appにログインし、[Device Commissioning] > [Settings] > [Communication configuration] > [Inverter WLAN settings]を選択し、WLANパスワードをリセットします。

    図 A-4 WLANパスワードのリセット

1.10 高速停止


注記

  • - 一部のPVモジュールに対してオプティマイザが構成されている場合、高速停止機能はサポートされません。
  • - 高速停止機能が正常であるかどうかを定期的に確認することをお勧めします。

太陽光パワコンに接続されているすべてのPVモジュールにオプティマイザが構成されている場合、PVシステムは迅速に停止し、PVストリングの出力電圧を30秒以内に30V未満まで低下させます。

高速停止を作動させるには、以下の手順を実行します。

  • • 方法1:高速停止機能を有効にするには、アクセススイッチをSUN2000通信端末のピン13およびピン15に接続する必要があります。デフォルトでは、このスイッチは閉じています。高速停止は、スイッチが閉じている状態から開いている状態に変化すると作動します。
  • • 方法2:太陽光パワコンと電力系統間のACスイッチをオフにします。
  • • 方法3:SUN2000の下部にあるDCスイッチをOFFに設定します。(SUN2000のDC側にある別のスイッチをオフにしても、高速停止は作動しません。PVストリングに通電される場合があります)
  • • 方法4:AFCIが有効になっている場合、パワコンは自動的にアーク故障を検出し、高速停止が作動します。

1.11 絶縁抵抗障害箇所の特定


太陽光パワコンに接続されたPVストリングの接地抵抗が低すぎる場合、太陽光パワコンで低絶縁抵抗アラームが発生します。


考えられる原因は、以下のとおりです。


• PVアレイと接地間で短絡が発生しています。


• PVアレイの周囲の空気が湿っており、PVアレイと接地間の絶縁が不十分です。


障害を特定するには、各PVストリングを太陽光パワコンに接続し、太陽光パワコンの電源を入れて確認し、FusionSolar Appによって発報されたアラーム情報に基づいて障害の位置を特定します。システムにオプティマイザが構成されていない場合は、該当する操作をスキップしてください。絶縁抵抗の障害箇所を特定するには、以下の手順を実行します。


注意事項


1つのPVストリングで2つ以上の接地絶縁障害が発生した場合、以下の方法では障害箇所を特定できません。PVモジュールを1つずつ確認する必要があります。

  • • 手順1 AC電源が接続された状態において、太陽光パワコンの下部にあるDCスイッチをOFFに設定します。太陽光パワコンがバッテリーに接続されている場合は、1分間待ってから、バッテリースイッチをオフにし、その後にバッテリーの補助電源スイッチをオフにします。
  • • 手順2 各PVストリングを太陽光パワコンに接続し、DCスイッチをONに設定します。太陽光パワコンの状態が[Shutdown]の場合: コマンドを実行するには、アプリで[Device Commissioning] > [Maintenance] > [Inverter ON/OFF]を選択し、起動コマンドを送信します。
  • • 手順3 FusionSolar Appにログインし、[My] > [Device Commissioning]を選択します。[Device Commissioning]画面で、太陽光パワコンに接続してログインし、[Alarm management]画面にアクセスします。低絶縁抵抗アラームが発報されているかどうかを確認します。

    - DCが供給されてから1分後に低絶縁抵抗アラームが発報されない場合は、アプリで[Device Commissioning] > [Maintenance] > [Inverter ON/OFF]を選択し、停止コマンドを送信します。DCスイッチをOFFに設定して手順2に進み、別のPVストリングを太陽光パワコンに接続して確認します。

    - DCが供給されてから1分後にも低絶縁抵抗アラームが引き続き発報される場合は、[Alarm details]ページで短絡が発生した可能性のある位置の割合を確認し、手順4に進みます。

    図 C-1 アラームの詳細



    注記

    • PVストリングのプラス端子とマイナス端子は、太陽光パワコンのPV+端子とPV–端子に接続されています。PV-端子は短絡発生箇所に対して0%の可能性を示しており、PV+端子は短絡発生箇所に対して100%の可能性を示しています。その他の割合は、PVストリング内のPVモジュールまたはケーブルで障害が発生していることを示しています。

    • 障害が発生した可能性がある箇所 = PVストリング内のPVモジュールの合計数 x 短絡発生箇所の確率。例えば、PVストリングが14個のPVモジュールで構成されており、短絡発生箇所の確率が34%である場合、障害が発生した可能性のある箇所は4.76(14 x 34%)です。これは、前後のPVモジュールとPVモジュール4のケーブルを含め、障害がPVモジュール4の近くで発生していることを示しています。太陽光パワコンの検出精度は±1個のPVモジュールです。

    図C-2 短絡発生箇所の確率の定義

  • • 手順4 DCスイッチをOFFに設定し、故障している可能性のあるPVモジュールと対応するオプティマイザ間のコネクタまたはDCケーブル、あるいは隣接するPVモジュールと対応するオプティマイザ間のコネクタまたはDCケーブルが損傷していないかどうかを確認します。

    • 損傷している場合は、損傷のあるコネクタまたはDCケーブルを交換し、DCスイッチをONに設定して、アラーム情報を表示します

    − DCが供給されてから1分後に低絶縁抵抗アラームが発報されない場合、PVストリングの検査は完了しています。アプリで、[Device Commissioning] > [Maintenance] > [Inverter ON/OFF]を選択し、停止コマンドを送信します。DCスイッチをOFFに設定します。手順2に進み、その他のPVストリングを確認します。その後、手順8に進みます。

    − DCが供給されてから1分後にも低絶縁抵抗アラームが引き続き発報される場合は、手順5に進みます。

    • それ以外の場合も、手順5に進みます。
  • • 手順5 DCスイッチをOFFに設定し、障害が発生している可能性のあるPVモジュールと対応するオプティマイザをPVストリングから解列し、MC4コネクタ付きのDC延長ケーブルを隣接するPVモジュールまたはオプティマイザに接続します。DCスイッチをONに設定し、アラーム情報を表示します。

    • DCが供給されてから1分後に低絶縁抵抗アラームが発報されない場合、解列されたPVモジュールとオプティマイザで障害が発生しています。アプリで、[Device Commissioning] > [Maintenance] > [Inverter ON/OFF]を選択し、停止コマンドを送信します。手順7に進みます。

    • DCが供給されてから1分後にも低絶縁抵抗アラームが引き続き発報される場合、解列されたPVモジュールまたはオプティマイザで障害は発生していません。手順6に進みます。
  • • 手順6 DCスイッチをOFFにし、取り外したPVモジュールとオプティマイザを再接続し、手順5を繰り返し実行して隣接するPVモジュールとオプティマイザを確認します。
  • • 手順7 接地絶縁障害の位置を特定します。

    1. 故障している可能性のあるPVモジュールをオプティマイザから解列します。

    2. DCスイッチをOFFに設定します。

    3. 故障している可能性のあるオプティマイザをPVストリングに接続します。

    4. DCスイッチをONに設定します。太陽光パワコンの状態が[Shutdown]の場合: コマンドを実行するには、アプリで[Device Commissioning] > [Maintenance] > [Inverter ON/OFF]を選択し、起動コマンドを送信します。低絶縁抵抗アラームが発報されているかどうかを確認します。
    − 太陽光パワコンの電源を投入してから1分後に低絶縁抵抗アラームが発報されない場合、PVモジュールが故障しています。アプリで、[Device Commissioning] > [Maintenance] > [Inverter ON/OFF]を選択し、停止コマンドを送信します。

    − 太陽光パワコンの電源を投入してから1分後にも低絶縁抵抗アラームが引き続き発報される場合、オプティマイザが故障しています。

    5. DCスイッチをOFFに設定します。故障したコンポーネントを交換して、絶縁抵抗の障害を解決します。手順2に進み、その他のPVストリングを確認します。その後、手順8に進みます。
  • • 手順8 太陽光パワコンがバッテリーに接続されている場合、バッテリーの補助電源スイッチをオンにしてから、バッテリースイッチをオンにします。DCスイッチをONに設定します。太陽光パワコンの状態が[Shutdown]の場合: コマンドを実行するには、アプリで[Device Commissioning] > [Maintenance] > [Inverter ON/OFF]を選択し、起動コマンドを送信します。